E Dazzleの、二人の出会いを教えてください。
N 97’くらいにヒロさんがMANIAC LOVEでやっていたSOUL POWERってパーティに遊びに行ったら、keiくんが会う人みんなにミックステープを配ってたんです。翌週にまた会った時に私は、ミックスのキーが合ってないからヤダとか言ってました。笑
E 普通にお客さん同士として?
N はい、その後 DJとして一緒にパーティを始めて。
E 早いね。気が合ったのね。
N 98’にノリさんのSmokerで毎週やらせて頂いててたんですが、やっぱりパーティは自分でやらなきゃだめだなと思って。一番話が合ったんで。
K LOOPの平日からですね。
E もともと二人とは接点があって。
Nagiは初期のMALAWIのパーティー手伝ってくれてたし。
KeiとはMothrのオープンの時、『Keiってのがいて、センスいいから』ってヒロくんから紹介されたのが出会いだよね。一晩しか一緒にやれなかったけど。
K ヒロさんから翌日電話もらって『もうないから』って言われて、めっちゃショックでしたね。でもその一日はものすごいインパクトがありました。
E あれから15年経って、今一緒にやってるっての面白いね。
K 当時、MANIAC LOVEのヒロさんの日に照明していたんですが、MANIAC LOVEの照明のセッティングやられてたのがAIBAさんだったんですよね。
キーボードで全部、色とか凝ってるのは、AIBAさんがやられてるんだって聞いてました。
E 音楽を良く聴こえさせたり、DJが表現できない部分を表現するのが照明だし、音の後の世界を作ってる。そんな照明の魅力をもっと伝えたいんだけど、今の流れってDJを見る事だったりするからね。
照明を理解してる人達を生んでいく為には何が必要かな?現場に行かないとわかんないじゃん。
K 一体感を本当に、わかってもらわないと。
E そのやり方ってのも、世界標準のことをやらなきゃね。
これから五輪の日本は、いま流行ってるものに乗れ、みたいなのが加速する。君たちみたいに、成熟したものをやろうとしてる人達は多くはないんだ。
N 私はずっと前からブログ書いてるんです。
なんで書き始めたのかっていうと、ハウスシーンが小さくなったのもあるし、先輩後輩の中で、自分が先輩に教えてもらった、たとえば照明はこうやって音楽に合わせてこういう時はこうがいいだろうとか、音の出音に関してもそうだし。パーティは何なのかとか、そういう事を私達は良い時期にやらせてもらえ仲間も居てやれたけど、今やってる若い子達でそういう環境にいる人って、ほとんどいないと思うんですよね。
自分がやってきて感じた事とかを、言葉にして書いて、それを読んで良いと思うか悪いと思うかは、読んだ人間が決めればいい話であって。
底上げというか、音楽的なパーティをするとはどういうことなのか、イベントとパーティはどう違うのか。
単発単発で外タレ呼んで珍しい人が来て盛り上がりました、とかじゃないパーティをするっていうのはどういうことなのか。
結構アクセス数もいいってことは、必要としてくれてる人がいるんだなと思ってて。ただやっぱり言葉だけではカッコ悪いので、DJをちゃんとやるとか、曲作りをちゃんとやるとか、音楽としての表現をきちっとやらないと。
E クラブにおける問題提議とか、今のNagiみたいな話を、読める雑誌もメディア自体がないしね。
取って付けた様に震災があったら震災特集やるけど、別にそれが続くわけでもないし。
N わかります。
E テキトーに震災のコト書いたり風営法のハナシしてるんだったら、スポンサーの宣伝に徹しててほしい。
本当に必要なメディアってのはNagiの言うようなメディア。是非ブログだけじゃなく他のやり方も見つけて、発信してほしいな。
K できたらそうしたいですね。
N Sunday afternoonをずっとやってるんですね、自分のレギュラーパーティで。
LOOPが終わって、ZEROになる時に、『私は未成年の子たちも入れるようにしたいけど、お店は大丈夫なのか?』って話をしたんですよ。
都条例で23時からは深夜なんで、もう絶対その時間に帰せるような形で。
もちろん夜も楽しいけど、非の打ち所がないパーティをきちんとやるのもいいかなって。
E 未成年を入れたいってのはどういうことなの?
N ハウスやクラブミュージック、私達が伝えられる音楽っていうのを、聴く為の情報伝達や環境が今の日本には足りないな、って思ってて。
E 年齢が早い方がいい?
N もちろん早い方が。なぜなら、自分がハウスにハマったのが短大卒業してからで、23歳とかだったんですね。23歳から本気で始めて10年経って33歳になって人生を考えた時に、10年本気でやった後で、じゃあ自分がこれから一生やってくのか やっていかないのかって。その判断をするのに、30代は遅すぎると思うんです。だからみんな途中で挫折しちゃう。
たとえばピアノ3才から始めました、バレエ4才から始めましたっていうのがあるじゃないですか。
K 僕は、ものすごい葛藤してました。自分は恵まれてて、16歳とかで。
N 今は絶対無理ですよね。それを聴ける環境を小さくてもいいから、ちゃんとした箱の音でクラブミュージックを。
PCは否定しませんが、箱の音は全然違いますもん。それが集客に繋がるか繋がらないかじゃなくて、門戸を開いておきたい、 開かない理由がないでしょう?って発想なんです。
K ただやっぱり現実は、前回で三回目なんですけど、未成年は一人も来ないですね。
僕も集客のことを言ってるんじゃなくて、現実問題として、東京に住んでる一千万人のうち子供が100万人いたとして、そのうちの10人ぐらいはいてもいいでしょう、十代で音楽好きな子が。その子達の為に開いておきたいけど。
E 日本は24時間、お酒を出せる国だよ。
N 入口でちゃんとIDチェックしてリストバンドで分けたりとかはしてるんですね。
曲作ってる子達はいっぱいいるから、そういう子たちの発表の場みたいなのをパーティと紐づけしたりして、繋げたかったんですけど。
E 昼間のパーティみたいなのは、なんとなくクラブっぽい音楽をかけて、子供達もなんとなく、自分たちの好きなアーティストがDJしてるから盛り上がってる。そんな印象のが多いけど。
K それとは違う方向ですけど、殆どがそうですね。
E 個人的には、大人も子供も全て一緒って何か違和感があるけどね。
それと、クラブで働きたいって人達はクラブミュージックが好きで働いてると思う。クラブから離れたコンテンツが多くなれば、スタッフ達は本来納得できないはずなの。でも心を折って何かのために我慢して働いてたりする。そして何が起こるかっていうと、バーテンダーがDJに『こんなんクラブじゃない!』って立ち上がっちゃって、クビ。クビになったかもしれないけど気持ちわかるよね。ナギもいつの間にか、そうなっちゃってるんだけど。
N 笑!
ケンカして終わって、みたいな。笑
E なあなあになって協調し合うって日本社会の特徴でもあるでしょ。だから、二人がぶつかり合うことを表に出すのも、結構アリですよ。
N 私達はいつも食い違いながら妥協点を見つけて。曲作りでもそうだし。
みんなback to backとか平気で言うんですけど、そんな簡単にできるわけない。
この夫婦でさえね、ぎゃあぎゃあブースで喧嘩して。お互い持ってるネタだってわかってんのに、それでもこの曲の後これなかったんじゃないの?とか、毎回言い合って反省するんです。
音楽を表現することを真剣に考えてDJしてるんだったら、安易なback to backは絶対なしですよ。
E なしなんだけど、やってみたいんだよみんな。映画のワンシーンで煙草吸ってるの見て煙草吸い始める様に、やってみたいのさ、ビジュアルになってるものを。なんの意味もないの実はね。逆に中身も主張も何もないからやれてる。様式として『back to back』というものになってる。
N わかりますよ、たとえば時間が短くて最後の一時間とかみんなで公平にする為にback to backやりましょうよ、とか。
いやわからなくはないけど、ブースに立つ人間は聞き手に対して責任があるんです。
いい音楽を伝えられなかったら、その人は二度とクラブに来なくなるかもしれないし、ハウスは別に楽しくないって思うかも。
自分がハウスを好きだったりしたら、その音楽をちゃんと伝える責任がともなってくると思うんですよ。
ブースに立ってる人達はもっと真剣になっていいと思う。
E あの、なあなあな感じはバンドのライブでよくある、最後に出演者全員でセッションしちゃうような。
毎回そういうことをやるから重みもなくなるし、予定調和すぎちゃってね。
N そこにちゃんと、すべき理由があれば全然いいんですけど、理由が見つからないんですよね。うちらは正直、機材のアドバイスもらったりとか、家族のサポートはもちろんあるけれど、事務的なことを手伝ってもらったりとか、そういうサポートを受けないでやってきたんですね。でも音楽は負けたくないじゃないですか。
E 今回、一番最初にダズルに頼んだのは、そういうところもあってね。
アルバムとしてAcidCityって形にこぎつけたのは本当に二人のおかげ、あの二曲があったから。
K そのEMMAさんの想いがすっごい嬉しいです。
E 一番最初だったから、何の情報もなくて大変だったと思う。でもあのクオリティ。
K いやいやいや。 EMMAさんから話いただいて、どうしようって。
E タロウも絶賛してて、変名で出した方がいいかもって。しかし申し訳ないことに、良すぎてアルバムまで広がって、1年近く待たせてしまった訳なんだけど。ここまで広がっただけでも充分。
勿論ある程度売れなきゃ影響力にはならないんだけど。ここから何かが生まれる。本当はAcidHouseを若い子達ががっつりインパクトある形でやるのが一番いいパターンだと思う。俺とかがやるんではなくて、新しい人達が何か形を作っていく方がいい。
K 出てきてほしいですね。
E もうちょっと盛り上げたいけど、決して一般の人にまで広がってほしいわけではないんだ。ただ単に『ACIDが流行だ』みたいには。
N ACIDが好きって言うことがカッコイイからそれを言いたい、とかとは違うってことですよね。
E ただただ音楽が消費されていくのは、もうウンザリということにも通ずるのね。ACID CITYの次のアイデアとかもあるんだけど。もっといろんな人達が参加する形になると思う。ダズルに是非また、新たに三曲目を!
N 三曲目!笑
一曲目はすごい、すこーん!だったんですよ。
とにかくWOMB行ってたじゃないですか、私達。WOMBの空間が見えるわけですよ。照明とVJがばーって見えて。箱の鳴りと。
この箱の鳴りで映える、EMMAさんのいつもの、パカーンとみんながキャーとなれる、照明がパーンとなれるACID HOUSEはなんだろう?っていうのが、
自分達が行ってる分、そこが見えたので一曲目は。
E 一曲目は難産みたいなことを聞いてたけど?
N 難産というのは、私達ずっとディープな曲ばっかりやってきてて。それでACID HOUSE作ってると、カラダがキツくなってくるんです。
K 長時間、303の音が。笑
N いつもだったら13時間14時間続けてできるものが、作ってるとピコピコピコピコ言ってるから、カラダがもたなくなってくるんですよ。
ちょっと一回メシいれようか...みたいな。笑
アイデアがあって、ここに行きたいって着地点もあって、こういう音を目指したいっていうのがあっても、その音を作り込んでいく時に自分達にとって慣れてないことだから、そういう意味でカラダに堪えたっていうのがあります。ヒィヒィ言ってました。
E それをWOMBでかけるんだから、すごい不思議で面白い。これこそ繋がりだと思うんだけど。
N 自分もDJやってて、そういう風にコミニケートし合う、音楽で刺激し合えるのがやっぱ一番だなって。
WOMB行ってなかったらアイデアも出なかったと思いますね。
E パンニングにしても、エフェクティブなことって結構簡単に出来るようになったじゃないですか?
フロアで確認しなくても、予測して作ることも可能じゃない?
N 曲作ってる時の席が決まってるんですよ、私達。Keiくんが前で私が後ろなんですけど。
そうするとスピーカーの真ん前で聴いてる時のパンのバランスとか音のバランス、で、私の位置ってちょっと箱乗り的な感じなんですよ。
それぞれが違う視点で、たとえばスネア1個とかハイハット1個とかを、これをビート分けようっていう時に、Keiくんがぱぱぱって分けて、どう思う?っていうのが、離れるから見えたりして。そういうのは手でやってます。
ビヨビヨなシンセの細かい音とか、曲作りの中でパンニングを試してみる時はありますけど。
K この音は絶対右でしょ、こっちは左、みたいな。それはもう、ひとつのパンニングですね。
N 間違えちゃいけないと思いました。今回はきっちりやんなきゃいけないって。
いつもは、最初にKeiくんがばーってビート作ってとか、そうやって曲作り始めることが多いんですけど、この二曲に関しては、もう1個1個のビートから最初のキックから二人で。最初から納得したものを二人で作らないとダメだなと思って。
E 俺プレッシャー与えてるの?笑
K いやでも、いいプレッシャーです。笑
E 俺よくかけてた『 Falling Up』あれはなんで作ろうと?あれ聴いてなかったらACID HOUSE頼もうと思わなかった。
K やっぱりEMMAさんのフロアここ何年か、その影響が出てますね。
N 大箱仕様なものを作りたいって、ずっとKeiくんが言ってて。もともと好きだし、私ももちろん好きだったんですけど。
そういうのもある中でディープなものもやっていきつつ、曲作りにおいては、ちゃかぽこ生音とかピアノとか、そういうものだけやってきたわけではなくて、硬いものもずっとやってきたんですけど、なかなかこう、認められないというか。
K 周りからすると、何をやってるの?みたいな感じに。
E そうなっちゃうよね。
K BODY&SOULのダニーとかジョーとかにそういうの渡しても全然スルー。
N 私達の周りのお客さんも全然スルーなんですよね。自分達でガンガンかけても、ぜんっぜん反応がないんですよ。
サーってフロアからいなくなっちゃう。それをいかにっていうのが課題です。
E 最初から踊ってほしい気持ちはわかるけど、やっぱりハードルがあって、その為にいろんな人達がいて。
ノリさんの『80’s Drug』を聴いたダズルのファンが、Kuniyuki君のライブ行ったらACID HOUSE...?あれ...? みたいな。
Gonnoのやってることとリンクすることだってあるはず。
MALAWI ROCKSで昔からやってきたことも、ある意味アンダーグラウンドなこともやればMISIAもやって。
テクノとか好きな人に、ボーカルで抜けるっていう気持ち良さを伝えたかったし、MISIAのファンに、硬い音も悪くないよと。
成功したかどうかはわかんないけど、お互いにリスペクトし合える様、繋いできた自覚はある。
ディープハウス踊ってたんだけどそこからすごい速いテクノにいっても付いていけるような、そういう人の方が俺は好きだから。
N それをDJとして出来るようになりたいって、いつも思ってます。自分達的にも、最近は硬いものをかけるようにしてるんですけど。
そこを引かせずにいくためには、絶対道筋があるはずなんですよ。それはやっぱり自分達がもっともっと成長していかなきゃならないし。
jack in the boxをかけた時に、自分達は自信を持って出してる曲なので、あれが響かないっていうのは。
これからもっと新譜で硬いものかけていったりとか、いろんな意味で、自分達がやっていかなきゃならないと思います。
K もともと硬い音も好きで、かけてたし、やることは変わらないつもりなんですけど。周りの捉え方が千差万別なんで。
N もし私達がすっごい売れて有名になったら、『なんかDazzleこの後にこんな硬いのかけて最高!』とか言われて楽できるのかねー?なんて話もするんですけど。
E だから決してパッケージでディープハウスっていうものにいってるからすごいわけではないってことを、お客さん達にも浸透させたいよね。
リアルに自分達の音楽。それを追求しほうがいい。
イギリスで流行ってるからドイツで流行ってるからすごいんだとか、最先端の音楽をかけてるから俺は最先端だ、なんてありえないからね。自分達の音楽を示すこと、それが今の日本に欠けてる。なんかね舶来至上主義みたいなのが残ってんの。あとは、ダズルのこの形、これでベストかな?
K まあ、こないだパーティでケンカした時お客さんが見てるところだったんで。それがちょっと心配です。
N 人前だったから、Keiくんがそれで胃が痛くなっちゃって。
E Nagiだな。だからこそ後腐れがないというかさ。
N その時に解決したいんですよ。すごい腹立った時に直接話したい。後々メールとかで言うよりも。
これは人間同士の問題だって思っちゃうと、人間として、対人間として『そこ違うでしょ?』って時は、その時に直接話したくなっちゃうんです。
ただ、私は口ではこんな態度ですけど、Keiくんは実は喋らない分すんごい頑固だったりするんですよ。
E あはははは。
N どっこいどっこいなんです。Keiくんは、ある意味言わない方がうまく回るってのを心得てて。
E ずるいんじゃん。
N 一番ずるいパターンなんですよ。
K ずるいです。自分でもわかってます。
N 結局『まあまあNagiは』って言って、それでまとまるんです。
E 相方っていいね。
N Keiくんはすごい頑固で、今日はどうしても新譜かけたいって時は『今日はダンクラセットですよ』って言われても、どうしても新譜にいきたがるんですよ。ねえダンクラセットだけどKeiくん大丈夫!? みたいな。もう、どーしても!新譜に。
K ダンクラに合わせるようには、、、
E あははははは。
N たとえば、二人でちゃんとDJ前にミーティングするんですけど、
E ミーティング!?
N あたりまえですよ。
たとえば関西三カ所だって全部セットを考えて、ここは新譜が好きだから最新の新譜かけよう、ここはテクノとダンクラと両方好きな人達だから両方持っていって混ぜとこう、ここはダンサーが中心だからダンサーが好きなビート系を、ってことを毎回やるんですよ。
E すごいね、君達。
K でも多分それは、DJひとりひとりが自分自身でやってることと同じで。
N うちの場合は二人でやるから、その場でごちゃごちゃにならないように必ず。で、ミーティングしたにも関わらず、KeiくんがどうしてもやりたいDJに走り出して、それを私が『ミーティンしたんだからダメじゃん!』って言ってるんです。
K 人間なので。
E あははははは。どっちみち新譜いくんだ。おもしろすぎる。
時間を分けた方がやり易いでしょ?Nagiはひとりでやりたいってのはないの?
N もちろんありますけど、一緒にDJしてて、私はKeiくんほどストレスが溜まってない。お客さんが喜べば、ああ良かったって思うから。
でもKeiくんはそれだけじゃなくて、自分のやりたい世界っていうのがものすごく強くて。そうすると可哀想になってきちゃうんですよ。
この人がひとりで表現できる場所っていうのを、ちゃんとフロアでね、もっと作ってあげたいな、って思ってて。
K でもそれは力不足でもあるんで。まだ今のタイミングでは。
同時に二人でやることもまだまだ極めてないので。それもそれで楽しみとしてあります。二人でやるにはどうしたら、とか。
自分の発想にはないものが入ってくるので。それはフロアのリアクションも同じことですし。
N 本気でback to backやると、ものすごい勉強になります。
E BODY&SOULみたいな感じになっちゃったらまた別世界だけど。一曲かけてバーン盛り上げて、はい次どうぞ、っていうのは、これback to backとは言わないような気がする。すごく難しい共同作業。これがいい形になったらすごいなあと思うけどね。
どこか海外でも国内でも。憧れてるクラブとかある?
N こないだ札幌でやらせて頂いて『本当はPRECIOUSでやらせてあげれたら』みたいなことを言われたんですが、もちろん場所は大事だけど、どこでやりたいとかよりも、一番なのは、最高のパーティがしたい。最高の音楽をお互い共有して、よかったねー!!っていう。
K PROVOってお店なんですけど。スタッフの一体感が、PRECIOUSに負けないものを作ろうっていう意識がありました。
E そこは札幌のいい部分だね。ACID ROOMも同じような意識だった。そういう所と一緒にパーティー作っていくのは、自分達の方向性にも影響するよね。
それに、伝えていくっていう役割をみんなでやっていけば、負けないですよ。なので、全国の曲を作ってる人達へ、これからどういう風にやったらいいか、アドバイスを。
K DJとのコミニュケーションですね。お客さんがどういう風に、どの部分で どの音で反応するのか、常に現場で体感して。それをアウトプットしてほしいですね。家でこもって作るだけでは、見えてこないので。
あとはとにかく踊ることが大事だと思うんですよ、長時間。どんな設備を持ってたとしても結局は現場、DJが人を踊らせてる現場でそれを見ないと、その楽しさをわからないと、自分も作ってて楽しくならない、と思いますね。
N フロアの真ん中に行くとカラダのどの位置でキックが鳴ってるかって、それぞれ違うじゃないですか。
そういうのを感じないと、曲作りで目指す場所が見つからないと思うんです。見つける為には、どんどんフロアに行かなきゃと思う。
あとは、お金がないと曲作りができない時代は終わってますよね。
最初に機材から入るのではなくて、まずビートを鳴らしてみるとか。まず作ってみる、必死に向き合えば出来ると思うんですね。
結局、いくら私が喋ってもいい曲には敵わないんですよ。言葉はもちろん大事だけど、一曲のヒットには絶対に敵わない。
言葉が上手く喋れない不器用な人でも、本気で一曲いい曲作るっていう為にフロアに行って、ガンガン打ち込んで曲を作って、ってそこに敵わないと思うんです。
E 二人はその為にちゃんと時間をかけてやってるから、それを貫いてほしい。これからは君達に変えていってもらいたいと思ってるので、よろしくお願い致します。ちょっと違うまとめになっちゃった。笑
N音楽がある現場を守っていかないとって、それはずっと危機感を感じてることなので。それに対して私達が出来ることは全力でやっていきたい。これはもう責任ですよね。DJやってる者の責任だと思います。
The end
EMMA×DazzleDrums